昔々あるところに、えらいお坊さんがいらっしゃいました。弟子たちに、今日から15日後の心境を述べなさいと問いました。弟子たちは、15日後の心境なんて、その日を迎えなければわからないと思いました。
えらいお坊さんは「日々是好日(ひびこれこうにち)」と声高に言ったそうです。
「日々」は毎日。「好日」は良い日という意味です。
誰もが、「今日も一日良い日でありますように」と願いますが、実際は毎日毎日何が起こるかわかりません。雨も降れば、風も吹きます。お坊さんの真意は、
好日は願ったり、待ったりしてかなえられるものではない。自ら日々に好日を見出さなければならないのだ。主体的に時を作り、充実したよき一日一日として生きていきなさい。
ということでした。
受験勉強ばかりしていると、先のない闇のように感じてしまう受験生も多いのではないでしょうか。長い受験勉強、単調な毎日に時間が浪費されたように感じていないでしょうか。
毎日小さな進歩を意識しながら勉強し、毎日をよくしようと心がけてほしいと思います。そうした日々の積み重ねが、結果に結びつきます。
結果があるのは一瞬で、所詮は通過点でしかありません。結果に執着しすぎることは禁物です。
日々の努力を積み重ねながら毎日を大切にしながら過ごしてほしいと思います。
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