中間テストシーズン。伸びない生徒をなんとかして伸ばすという塾ポリシー。毎日いろいろ考えます。勉強をやってもらえば、必ず成績は上がる。のですが、やってもらうことの難しさ。毎回直面します。
「成績が伸びない生徒は、机に向かっても集中できていない」事実について、思うことを今月号では書きたいと思います。
集中できない生徒は、心が「折れやすい」。自分はいい点数をとれないとあきらめている部分があります。ある子育ての本では、「折れない心」は、6歳までに「自己肯定感」をどれほど味わえるかに関係していると書かれています。自己肯定感とは簡単に言うと「私はできる、やろう」と思える心。
怒られすぎたりしていると、自己肯定感が育たない事が多いそうです。
6歳までとは言いつつも、中・高校生の時期だって、自己肯定感を育む必要があります。ですが、難しいのは叱ってしつけもしなければいけない時期だということ。そこで、私が生徒との接し方に気をつけていることは、短絡的な言葉は禁物。怒るときは穏やかな気持ちでということです。
つまり、
☆なぜできないの?△→できるはずなのにどうして?○
☆しっかりやらないとだめ。△→しっかりできるはず。○
☆終わるまで帰れない。△→終わったら帰ろう。○
という言い換えを心がけています。自分がこれを言えない時は、感情的になっている証拠と心得ます。生徒がやってくれないことに対して怒りを感じることもありますが、「怒り」のエネルギーは、予定を決めて、やる時間を割いてもらうこと、そして、それを繰り返すことに向けます。
自分がこの行為を持続できたとき、感情ではなく理性で生徒に接することができたと考えています。非常に時間がかかる行為ですが、いつか実を結ぶと信じ、貫いています。
そもそも、勉強をするのは、いい高校や大学に入ることが目的ではなく、「生きるために学ぶ」ことを学ぶためです。よりよい学びをするために、いい高校、いい大学に入るわけです。
目先の成績が大切だからこそ、「急がばまわれ」(急いでいるなら、遠回りをしなさい)の精神で生徒の継続的勉強ができる精神と環境を支えよう!とフンドシを締め直し、テスト対策をしています。
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