中学生や高校生となると親の意見に激しく反対する生徒がよくみられます。
一般的には反抗期とひとくくりにまとめられてしまいますが、同じ人間同士意見がかみ合わないことは、あって当然のことです。
これを、子どもの自己主張とみるのか、反抗期とみるのか、どちらでしょうか。
一つの判断基準として、理由なく(理由を説明できない状態も含む)言われたことに反対するのが反抗。 自分の意志にそぐわないから理由を説明し、きちんと反対するのが自立。
という見方があります。
言われたことをしない、できない理由、自分の意志をしっかり説明し、相手に伝えることができないうちは、大きな幼児が手を振り回してダダをこねているようなものです。
中学生、高校生の間は、衣食住を与えられている身であり、人権は一人の人間として認められていますが、保護者の指導、監督下にある身分です。
保護者は「ならぬことはならぬ」を教えなければなりませんし、それに子どもが反抗(理由を説明しない状態で)するならば、怒るのではなく、説明できるよう導かなければなりません。
じっくり話し合い、言葉をしっかり親が聴くことで、子どもは未熟さを素直に受け入れ、静かに自分の心と向き合って、気持ちを表現し、伝えるちからを身につけます。
職業柄、たくさんの中学生と知り合いますが、気持ちを表現する力に乏しい生徒が多いです。なにもかもが目まぐるしい昨今、学校の先生も、親も忙しいのが当たり前。
でも、子どもが話しかけてきたら30秒黙って聴いてあげてください。私はこの30秒ルールを胸に刻んで、生徒と接しています。
忙しくてもたった30秒。この積み重ねが子どもを育てます。話すことを教えるよりも、子どもの表現力を向上させる効果的な方法です。
是非お試しください。
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