「学而不思則罔、思而不学則殆」(H29.3月コラム)

論語の一説にあります。「学びて思わざれば則ち罔(くら)し、思いて学ばざればすなわち殆(あやう)し」と読みます。
学んで、その学びを自分の考えに落とさなければ、身につくことはなく、自分で考えるだけで人から学ぼうとしなければ、考えが凝り固まってしまい危険だという意味です。

今の中学生には、「学びて思わない」生徒がとても多いです。成績の悪い場合はまず間違いなく当てはまります。
周りからの働きかけで、人をやる気にさせることはとても難しく、生徒が内心からやる気になるには、友人のいい成績を見て、将来勉強しなければいけない必要性を感じるなど自発的な要因が必要です。
親や教師は特に、生徒の空間に入り込みにくいため、生徒を「学びて思う」ようにするには、勉強するように仕向けることしかないように感じています。

口でして欲しいことを言い聞かせることは、まず逆効果で、勉強している姿を見せる、勉強時間を共有する、勉強を教えるなど、親身に寄り添うことで、生徒の習慣が改善してくるように思います。
日新館ではたくさん宿題を出しますが、直前にさっと片づけられる量ではないので、毎日数時間勉強しなければなりません。
そうして、「学びて思う」きっかけづくりをしたいと考えています。成績の伸びを期待するということであれば、是非宿題の履行状況、宿題テストの状況に注目していただきたいと思います。

2月から、何度注意しても宿題のできが悪い生徒には宿題をほとんど課しておらず、新年度も継続しようと思っております。生徒の疲弊を避け、妥協点を決めた次第です。志望校は遠のきますが、現状で頑張ってほしいと思います。一生懸命やる生徒には、宿題の進行管理に全身全霊を傾けます。しっかりついてきてください。

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