保護中: 2022-12~2023-1宿題一覧
保護中: 北中期末対策
結局はやる気とアドリブ性(2019年5月号)
ダウンタウンの松本人志さんが「タウンワーク」のCM撮影インタビューで、働く若者に対し、「瞬間瞬間、今何をするかって、自分のひらめきというかアドリブってすごく大事だと思います」という発言をしていました。勉強もまさに、その通りだと共感しました。
たくさん問題集を解いても、何時間勉強しても、自身でその意味が分かってなければ実力が身に着きません。あまり勉強してない生徒に、勉強したと言っている生徒が劣る時がありますが、勉強してない生徒は何をすべきか理解していて、少ない時間でどうするかをよく考えているからかもしれません。
努力は否定しませんが、実りが遅い場合、言われたことをそのままやる、自分の考え(アドリブ)がない努力をしているかもしれません。「精神一到何事か成らざらん」とよく言いますが、結局は自分の意思、すなわちアドリブが大切だということです。
何を言われたって、自分の考えで行動し、失敗し、やり直すやる気とアドリブ。塾でも勉強を教える前提として、大切なことだと考えています。
I have a dream(2019年4月号)
中学3年生の英語の教科書に、今から51年前の4月に暗殺された、キング牧師の話が載っています。 “I have a dream.”はその話のタイトル。
「私には夢がある。黒人の子供と白人の子供が、同じ学校に通うという夢が」とキング牧師は演説で夢を語りました。
今年、大学に進学された塾生の方の夢を聞くと、「僕(私)は○○したい。」といいます。これが、いつか「○○のために、○○したい。」と言えるようになると、本格的なんだけどなと思いながら、新しく巣立つ皆さんを見送る3月でした。そして、そんな見送りを終え、4月を迎えました。
新元号も決まり、世の中は深い意味もなく浮足立っているところですが、勉強する皆さんには、大きな、熱い夢と希望をもって、地に足をつけ一生懸命勉強してもらえるよう、心機一転、気持ちを引き締めて新年度スタートです。
未来の始まり(2019年3月号)
受験シーズンも終わりに近づいています。結果は、常に努力・行動にふさわしいものであります。思ったよりもよくない結果は、足りないものに目を向けられなかった。思ったよりもいい結果は、必要な要素に気づいていない。思い通りにならないことはほとんどですが、結果はともあれ、頑張れたと思えればいい経験です。
受験は、頑張り方を教えてくれるとても良いイベントです。知力、体力のバランスをとって、すべてを総動員して全力を尽くせますし、全力を尽くさないこと、尽くせなかったことに対して反省もできるからです。
受験が終れば、もうスタート地点。未来が始まります。良くも悪くも反省を生かし、受験で一息つかないように、新しい未来へ一歩踏み出しましょう。
Future starts today, not tomorrow.(未来は今日始まる。明日始まるのではない。)
叱らない子育て(2019年2月号)
お友達を叩いた、順番を守らず横入りした、勝手に砂場道具を借りた。その子のママは何も言わずに見守る……。これが叱らない子育て。
いやいや、何かおかしい。ママは、「それはあかん」言わないと。
悪いことをしてからだと、「叩いてはいけない」「~してはいけない」と、どうしても語調が強まりますが、子どもが仲良く、気持ちよく遊べているときに「仲良く遊べてて、いいね!」と教えると、叱らずに子どもにポジティブな言葉でルールを教えることができ、「~するな」よりも気持ちよくルール内にとどめさせることができるようになります。これが真の叱らない子育て。
何かを人に教えるとき、インパクトがある悪い経験にたよりがちですが、いい経験を使って教えることができると、教える効果は高まりそうです。
次年度小学生に進級する子どもの子育てについて考えると、勉強を教える姿勢についても学ぶところがたくさんあります。
人事を尽くして天命を待つ(2019年1月号)
新年を迎え、大学入試、追って高校入試。受験生の皆さんは、どんな気持ちで迎えるのでしょうか。「遠足を楽しみにして、心待ちにする1週間はそのことばかりが気になって、何も手につかない。」のようなことがないように、毎日淡々と受験の日を迎えてほしいと思います。日が近くなろうと、そうでなかろうと、時間が過ぎる速さは変わらないですし、自分の能力も激変しません。
これまでやってきたことを、少しずつ改善しながら、ぎりぎりまで積み重ねるという精神こそが結果につながります。
センター試験は1月19日から、私立(高校・大学)は2月上旬、国立(大学)二次は2月下旬、公立高校入試は3月12日。
何日も前から、「やることはやった(人事を尽くした)、あとは解ける問題がでること(天命)を待つ」などと言わず、当日までの一日一日を無駄にせず、できることを少しずつ進め(人事を尽くす)、当日を迎え、全力を尽くし、天命(いい結果)を待ちましょう。
結果は、受験勉強を一生懸命し始めた時から、受験の日までの集大成です。どんな結果になろうとも、後悔が残らないような受験にしてほしいと思います。
平成最後の・・・(2018年12月号)
来年、2019年4月30日をもって終了する元号「平成」。
最初の元号は、あの大化の改新で有名な「大化」。平成は231個目。一番長い時代は、昭和。次は明治。平成は5番目。ちなみに、今の天皇陛下は125代目。知る由もない古(いにしえ)の制度が脈々と受け継がれ、1400年近く。
科学は日進月歩発達し、年の数え方としては西暦の方がはるかに合理的なのに、日本人のほとんどが存在意義を感じない「先人の考え」が無意味に(?)残っています。
教育界では自ら考え、発想する人材育成が叫ばれていますが、こんな国の素地の上で可能なのか。「伝統」も考え物だなぁと『平成最後の』年の暮れに2019年はどんな年になるのか思いを馳せます。
来年は、平成最後の大学入試、高校入試が待ち構えます。平成最後がどうであれ、受験生にとっては一世一代の大勝負。思いが達成できるように、全力勝負を。
自分とは何か(2018(H30)年11月号)
ここ数か月は本を読むことが少なくなる代わりに、スマホで記事を読むことが増えました。本屋や図書館をぶらぶらする時間くらいは作りたいと思いながらゆとりの持てない日々です。
哲学、思想の記事にはふと考えさせられることが多いです。言ったことは本当になる。それは言霊の力だとはよく言われますが、
「思考は、現実化する。自分は、その集合体だ。」とはブッダの言葉。真に自分が思っていることが自分であり、自分の未来でもあるという意味だそうです。
さしづめ、進路を決めることに当てはめると、自分が何になるのかと考える前に、現実的な「成績」が進路を左右する昨今、それは本末転倒で、将来への希望があって、必要な勉強をすることが本来のあり方なのだと言うことでしょうか。
歳をとると、目の前のことよりも大切なことに目を向けることができますが、そういう視点がある学生は強いし、幸せなのだと思います。