受験シーズンも終わりに近づいています。結果は、常に努力・行動にふさわしいものであります。思ったよりもよくない結果は、足りないものに目を向けられなかった。思ったよりもいい結果は、必要な要素に気づいていない。思い通りにならないことはほとんどですが、結果はともあれ、頑張れたと思えればいい経験です。
受験は、頑張り方を教えてくれるとても良いイベントです。知力、体力のバランスをとって、すべてを総動員して全力を尽くせますし、全力を尽くさないこと、尽くせなかったことに対して反省もできるからです。
受験が終れば、もうスタート地点。未来が始まります。良くも悪くも反省を生かし、受験で一息つかないように、新しい未来へ一歩踏み出しましょう。
Future starts today, not tomorrow.(未来は今日始まる。明日始まるのではない。)
叱らない子育て(2019年2月号)
お友達を叩いた、順番を守らず横入りした、勝手に砂場道具を借りた。その子のママは何も言わずに見守る……。これが叱らない子育て。
いやいや、何かおかしい。ママは、「それはあかん」言わないと。
悪いことをしてからだと、「叩いてはいけない」「~してはいけない」と、どうしても語調が強まりますが、子どもが仲良く、気持ちよく遊べているときに「仲良く遊べてて、いいね!」と教えると、叱らずに子どもにポジティブな言葉でルールを教えることができ、「~するな」よりも気持ちよくルール内にとどめさせることができるようになります。これが真の叱らない子育て。
何かを人に教えるとき、インパクトがある悪い経験にたよりがちですが、いい経験を使って教えることができると、教える効果は高まりそうです。
次年度小学生に進級する子どもの子育てについて考えると、勉強を教える姿勢についても学ぶところがたくさんあります。
人事を尽くして天命を待つ(2019年1月号)
新年を迎え、大学入試、追って高校入試。受験生の皆さんは、どんな気持ちで迎えるのでしょうか。「遠足を楽しみにして、心待ちにする1週間はそのことばかりが気になって、何も手につかない。」のようなことがないように、毎日淡々と受験の日を迎えてほしいと思います。日が近くなろうと、そうでなかろうと、時間が過ぎる速さは変わらないですし、自分の能力も激変しません。
これまでやってきたことを、少しずつ改善しながら、ぎりぎりまで積み重ねるという精神こそが結果につながります。
センター試験は1月19日から、私立(高校・大学)は2月上旬、国立(大学)二次は2月下旬、公立高校入試は3月12日。
何日も前から、「やることはやった(人事を尽くした)、あとは解ける問題がでること(天命)を待つ」などと言わず、当日までの一日一日を無駄にせず、できることを少しずつ進め(人事を尽くす)、当日を迎え、全力を尽くし、天命(いい結果)を待ちましょう。
結果は、受験勉強を一生懸命し始めた時から、受験の日までの集大成です。どんな結果になろうとも、後悔が残らないような受験にしてほしいと思います。
平成最後の・・・(2018年12月号)
来年、2019年4月30日をもって終了する元号「平成」。
最初の元号は、あの大化の改新で有名な「大化」。平成は231個目。一番長い時代は、昭和。次は明治。平成は5番目。ちなみに、今の天皇陛下は125代目。知る由もない古(いにしえ)の制度が脈々と受け継がれ、1400年近く。
科学は日進月歩発達し、年の数え方としては西暦の方がはるかに合理的なのに、日本人のほとんどが存在意義を感じない「先人の考え」が無意味に(?)残っています。
教育界では自ら考え、発想する人材育成が叫ばれていますが、こんな国の素地の上で可能なのか。「伝統」も考え物だなぁと『平成最後の』年の暮れに2019年はどんな年になるのか思いを馳せます。
来年は、平成最後の大学入試、高校入試が待ち構えます。平成最後がどうであれ、受験生にとっては一世一代の大勝負。思いが達成できるように、全力勝負を。
自分とは何か(2018(H30)年11月号)
ここ数か月は本を読むことが少なくなる代わりに、スマホで記事を読むことが増えました。本屋や図書館をぶらぶらする時間くらいは作りたいと思いながらゆとりの持てない日々です。
哲学、思想の記事にはふと考えさせられることが多いです。言ったことは本当になる。それは言霊の力だとはよく言われますが、
「思考は、現実化する。自分は、その集合体だ。」とはブッダの言葉。真に自分が思っていることが自分であり、自分の未来でもあるという意味だそうです。
さしづめ、進路を決めることに当てはめると、自分が何になるのかと考える前に、現実的な「成績」が進路を左右する昨今、それは本末転倒で、将来への希望があって、必要な勉強をすることが本来のあり方なのだと言うことでしょうか。
歳をとると、目の前のことよりも大切なことに目を向けることができますが、そういう視点がある学生は強いし、幸せなのだと思います。
防犯カメラ、外灯設置
塾の環境改善。2018年10月30日。
塾長の目が行き届くように、防犯カメラを設置しました。眠い中寝てしまっていないか、やる気はどうか、常にチェック。
田舎にある塾なので、どうしても入り口が暗くなってしまうので、灯りもつけて明るくしました。
日々環境改善を行い、塾生の皆様が心地よく勉強できるよう努めております。





受験始まります(2018(H30)年10月号)
いよいよ、11月から大学の推薦入試シーズンとなります。今や、高校進学はほぼ当たり前。大学も短大を含めば50%を超える進学率となっています。
そこで、今一度。
「一生懸命勉強するのは何のため?」
大学に行くため、高校に行くためというのも目標かもしれませんが、大学進学においては、その目標は少々物足りないかもしれません。
Efforts and courage are not enough without purpose and direction.
(目的と方針がなければ、努力と勇気は十分ではない。)
アメリカ35代大統領ジョンFケネディー氏の言葉です。
一生懸命やっているようでも、時間をたくさん使っているようでも、そこに「何がしたい」ということがなければ、今している努力は最大限ではありません。目標のための努力は、苦痛とはなりえません。
受験生の皆さん、ゴールを明確に抱き、今している勉強を有意義なものにし、効果的に勉強してラストスパートをかけてください、しんどさよりも、楽しさが勝ってくるはずです。
やる気(2018(H30)年9月号)
かの有名な芸術家、レオナルドダビンチは言いました。
Just as eating against one’s will is injurious to health, so studying without a liking for it spoils the memory, and it retains nothing it takes in.中高生の皆さん。訳せますか?答えは、
「食欲がないのに食べても健康に悪いように、やる気がないのに勉強しても記憶力が損なわれ、記憶したことは保存されない。」
覚えたい、できるようになりたいと思うことが、できるようになる原動力です。できると思えば、案外、実際なんでもできるようになります。
成績の良い人と悪い人の差はここから始まります。
「できないだろう→本気で訓練しない→できない」
これを
「できるかもしれない→やってみよう→できる」
に変えてみましょう。
勉強は何のためにするのか(2018(H30)年8月号)
夏休み。受験生にとっては関ケ原。でも休むこと、仕事はメリハリをつけてくださいね。
さて、休みのさなかテレビを見ていると、宿題のコピーは違法というシーンが。作文などの写しは、写した作品で賞をとってしまった場合などは著作権違反になることもあるそうです。
宿題のコピーが犯罪になるかどうかをいっぱしの弁護士や、知識人が躍起になって議論する、挑発的で犯罪をあおるような質の悪いテレビ番組が垂れ流される日本。世間では、飲酒運転、長時間労働、いじめ、悪質な犯罪行為も増え、刑法の厳罰化が進んでます。厳罰化の対象となるのは、勉強せずに反論できない人々。厳罰化を決めるのは、しっかり勉強して自分さえよければよい知識人。
みなさま方には、世の中と周りを見ながら、一生懸命勉強し、共感力がある周りのよく見える人に成長してほしいと祈るばかりです。
とはいえ、2022年4月から民法改正で成人は18歳から。子どもの権利が尊重される一方責任も求められる世になります。
小、中、高校生諸君、勉強は何のためにする?こんな社会をみて、答えを出してほしいなと思います。
単純接触効果(2018(H30)年7月号)
もうすぐ夏休みです。日新館では、基礎の徹底の力を入れていきます。
平素、なかなか実力の付かない子は、部活や習い事がたくさんでなかなか勉強に割く時間がないということができない要因であったりします。
単純接触効果という言葉をご存知でしょうか。ザイアンスの法則、熟知性の原則という風に言われたりもします。
初め、興味がなく、苦手と思うことでも繰り返し接すると、好意度が高まるという効果のことです。
例えば、一次関数。本当に苦手な生徒が多いですが、何度も何度もやっているうちに、次第にできるようになります。理屈でできないところも、何度もやればできるようになってきます。
夏休み前にテストなどを通して弱点を洗い出し、苦手に接する機会を多く持ってもらえるような勉強ができるような夏休みになるようにしてもらいたいと思っています。