「楽しむこと」が大前提(H29.5月コラム)

「成績を上げたい」という気持ちがあれば、どうしたら成績が上がるのかということは、保護者、生徒、先生、共通の悩みです。
成績が悪いと、保護者は「勉強してないのではないのだろうか」と考え、生徒は勉強しているのに「なんでだろう」と悩み、先生は成績が高い生徒と低い生徒を比較し、低い生徒にアドバイスをします。
先生の立場としては、その生徒にあった最適なアドバイスを心掛けるわけなのですが、生徒を見つめ、アドバイスをする視点は以下3点です。

①学習時間(塾や家庭学習の時間)
➁マメさ(宿題のでき、ふでき。プリント整理、ノートまとめなどの細やかさ)
③集中力(勉強への取り組み方、机への向き合い方)

理解する力はほぼ個人差はないもので、方法論の改善から着手するわけです。しかし、どれを満たしていても点数につながらないときは、「生徒自身が楽しいか」という視点に立ち返ります。

孔子の言葉に、「子曰、知之者不如好之者、好之者不如樂之者。」というものがあります。
「これを知る者はこれを好む者に如(し)かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如(し)かず。」
と読みます。「如かず」とは、「しかず」と読み、及ばないという意味です。
通釈すると「よく知る人もそれを好む人には勝てない、好む人もそれを楽しむ人には勝てない。」となります。

つまり、好きこそものの上手なれということです。
楽しみながらやらないと、充実した時間は過ごせません。また楽しめれば、勉強時間も増え、丁寧さも増し、集中力もちろんアップします。生徒が、方法論を知らないため、成績が上がらないのか、気持ちの部分に問題があるのか、しっかり見極めて働きかけなければなりません。

この点、わかりにくい生徒もいるので、様子を見ながら時間をかけながら、対応に注意しなければなりません。

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